forte(フォルテ)強く
piano(ピアノ)弱く
など、作曲家が意図を示す為に様々な記号を楽譜に記します。
しかし、それはあくまでも平面上の表記に過ぎません。
音量についての記号が、音量だけの理解では物足りない、と思える様になったのは勉強が多岐にわたって可能な年齢になってからでした。
音量の増減だけでは表現力に欠ける、気持ちの持ち様が反映されないと何も伝わらない、ということです。
言い換えると、気持ちが伴っていれば、伝えたい想いが強ければ、フォルテとあっても弱い音量でも良いということなのです。
書かれていることから多くを読み取る
書かれていないことも読み取る
『言、言外を尊ぶ』ことが、ここにもあるのです。
その人の持っているものが投影されるのですね。
今はわかります。
「フォルテはもちろんだけど、pピアノをピアノとして弱く弾くのに気持ちの強さがなかったらつまらない音になる」
恩師のお一人の言葉を噛み締めます。