全く音楽経験の無い5才前後のお子さんとママやパパなどの大人の方が、同時にピアノを始めたとします。
理屈の分かる大人は、始めはどんどん進んで得意げです。
が、しかし、ある段階に差し掛かると壁が立ちはだかります。
この壁が手強い。
鉄壁です。
越えるためには相当な努力を要します。
しかし、その努力をもってしても越えることが不可能な場合が多々あります。
では、子供は?
始めの進みはゆっくりですが、鉄壁は来ない。
薄かったり低かったり柔らかな壁の課題は、『習慣付いた練習』が解決してくれます。
この差は何?
耳(音感)です。
音感は子供の頃にしか得られません。
成長するにつれ得られる機能は大きく衰えてしまいます。
適期教育 という言葉があるのは正にその所以です。
ピアノは指が動けば良いわけではありません。
耳(音感)を得ていないと上達が止まります。
指の訓練などは後回しでも耳のために適した時期に良質な音や音楽に触れることはとても大事です。