ピアノが楽器の王様といわれる所以は、
•どんな楽器より音域がある
•強弱自由
•同時に沢山の音が出せる
•ペダルと鍵盤を上手く操作することで多様な音が出せる
•ソロも伴奏も合奏も(1人でも何人でもどんな楽器と一緒でも)演奏出来る
にあります。
視覚に明るい鍵盤のおかげで音楽の基礎が勉強しやすい上、上記を駆使して1人でオーケストラも楽しめます。
初心者から芸術家まで、本当に幅広く多様で深いニーズがあります。
そんなピアノですが現在の様式になるまではチェンバロに始まり300年の歴史があります。
鍵盤数だけを見てもモーツァルトの頃の61鍵、その後68、73、78などを経て今の88になりました。
ベートーヴェンの時代だけでも作品には音域の制約を受けた不合理な進行が見受けられます。
そしてその制約の幅の変化から、彼1世代の内でも発展したことがわかります。
バロックから始まり表現の幅をを求め、それを叶える楽器を探求し続けてくれたおかげで今日の豊かなピアノになりました。
そんなことに思いを馳せて弾いてみてください。
悠久の時を垣間見られるかも知れません。