「マルファン症候群」
遺伝子異常で細胞同士を繋ぐ組織が脆くなり全身に様々な症状が現れる病気。
これをラフマニノフは抱えていました。
192cmの高身長、広げると27cmにも及ぶ手(ちなみに私は21cm弱)
絶えず身体のどこかに起きている痛み
この身体的な悩みがありながら音楽家としての活躍に挑戦するという心の悩みをも抱えてこの時代に活躍していました。
ピアノコンチェルト2番を初めて聴いた時の感動!
私自身がこの曲に挑戦を許された時の嬉しさ!
そして弾ける機会に恵まれた時の感謝!
今まで数えきれないほど触れて来ましたがこの珠玉の名作にはいつも心震えます。
悪魔に魂を売った、と言われているパガニーニも同じ病気だったそうです。
ベートーヴェンもシューマンもショパンもラヴェルも……
病に苦しみながら魂で書き上げた名作の数々
苦悩も芸術を生む宝物なのかもしれません。
