メトロノーム(3) 〜メトロノーム冥利〜

メトロノームの発明で、作曲家は楽譜に理想のテンポを書き記すことが可能になりました。

作品をいかに楽譜に残すか、限られた手段を駆使して自分の想いを表現するのにテンポ表示が出来るようになった喜びは想像に余りあります。

後世、私達は練習のツールとして、例えば

主に、ハノンやツェルニーを速さを一定に弾けるように、及び速さに挑戦して練習する為に使います。

メトロノームの刻むテンポから外れないように、及び辿り着けないくらいのテンポ設定に汗したり…

勿論、ある時期必須な練習ではあるのです。

上級者や目指す物がコンクールだったり専攻している方々は、技術向上の為に外せませんが、そういうことを目標にしていなくても、上手に使えれば効果があります。

どんなに達者に弾く人でも自分軸に頼りすぎると歪みが生じてきます。

その歪みが全体に大きな影響を与える前に知らせてくれるのもメトロノームです。

メトロノームが1番喜ぶ活用の仕方は、

曲の深い理解への手助けとして素敵な作品を歪みなく整えることに使うことだと思います。

難しく考えず、求めるものの段階に応じて無理なく余裕を持って、と思います。

これもまた、生身の人間の鼓動を第1に、上手に使うならメトロノーム冥利なのでしょう☺️

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