年が明けて10日を経ました。
毎年、普通にお正月を過ごせる幸せに感謝しつつ、
気持ちも改められる機会にゆっくり考えたことを。
アスリート、アーティストなど、
一流になると鍛錬を休んだ『つけ』は必ず返ってくると言われています。
それが分かる故に、普段から相当の努力をしています。
ピアニストの中村紘子さんは、晩年の入院中でも外出許可を願い出ては練習の為に帰宅し、
テクニックが衰えない様に頑張られていたそうです。
こういった努力は並大抵のことでは無いので、
そこから生まれる精神世界には、きっと特別なことも多いのでしょう。
私は、アスリート、アーティストに限らず、
生業にしている仕事への意識は総じて「一流」を求めるべきだと思っています。
「役に立つ」ことに一流の想いを…ということです。
教える側として想いを馳せるのは、
相手の方が必要としている事物を察知してそれに応えられる、その準備を怠ってはいけない、
と言うことです。
しっかりとアンテナを張って接すると状態が良く分かります。
それに合わせて引き出しを選びます。
一歩下がる引き出し、同じ土俵に立つ引き出し、
上から指示することも、我慢することも、破けない膜を破ることも!
だから、沢山の引き出しが必要です。
人は幸せに生きねばなりません。
その幸せの為に、私も一流を心がけます。
時には生徒さんに教えられることもあります。それも肥やし。
たかがピアノのレッスンですが、されどピアノのレッスンです。
命を共有している大切な時間です。