高校時代は、合唱部に主に伴奏担当で楽しく関わっていました。
沢山の曲を演奏しましたが、その内の『心の四季』が強い印象で残っています。
心の四季ですので春夏秋冬を歌い上げるのですが、
私は『夏』と『冬』の強い対比に心惹かれました。
夏の一部分
「光がぶどうの丸い頬を磨く 夏がそれだけ輝きを増す」
と、光り輝く希望を歌い上げ、
冬の段では
「雪がすべてを真っ白に包む 冬がそれだけ汚れやすくなる
汚れを包もうとまた雪が降る ……私は見えない時間に包まれている」
の詩に思春期の多感な面々は大いに感傷的になったものでした。
この冬が好きで好きで、
大人になるまで毎年更新する手帳の1ページ目には、欠かさずこの一節を書き写していました。
そして、もっと大人になった今の私は、
『降り積もる深雪に耐えて色変えぬ松ぞ雄々しき人もかくあれ』と詠まれた歌に惹かれています。
大人の人間としての深い理解の為に、大きな歴史に想いを馳せています。