中学生の時、
音楽の教科書にベートーヴェンの『Ich liebe dich』(きみを愛す)が載っていました。
和訳の歌詞で、歌う授業も日本語でした。
原語で歌わないことに子供ながら不満がありました。
イタリアオペラ等、たまに日本語にした歌詞で上演されることがありますが、
これ違和感大で抵抗があります。
子音・母音に合わせて作曲がなされているので、
そこを加味しての訳でも原語と比べると音楽的に変です。
様々な人に広く親しんでもらうための措置だとは思いますが、
果たしてそれが得策であるのかというのは疑問です。
個々の興味の度合いで各々がどちらかを選べば良いのかも知れませんが、
両方を知らないとそれも無理。
国の文化や民族性をネイティブ同様に理解するのは無理だとしても、
中学生の時のベートーヴェン、せめて原語と訳の両方をやって欲しかったなぁ。