鍵盤のサイズ その2 〜オクターブが届かない〜

克服出来ないテクニックは、鍵盤サイズに原因があることもあります。

手の大きな作曲家の作品は、指が届かないことが多く
和音等はアルペジオ(分散和音)にすることが慣例になっています。

ラフマニノフは、身長が2mに達する身体でしたので当然手も大きい。

アルペジオなど工夫しないととても弾けませんし
超絶技巧のリストの作品もそういう箇所満載です。

若い頃、リストのコンチェルトを練習していて思いっきり突き指をしました。

一週間後に本番を控えているのに指はみるみる腫れて😖

当時の恩師曰く
「大丈夫、本番までの辛抱よ。終わって弾かなくなれば治るわよ!」🎶

最近は、細鍵盤のユニットを瞬時に入れ替えて臨めるコンクールが行われることもあるそうです。
正に多様性社会の鍵盤革命と言うべきかと。

でも、どうなのでしょうか?

コンサートピアノ自体がこれ以上素晴らしい楽器がない位進化している今、
音質・音量・響きなど全ての条件がユニットの入れ替えで果たして叶うのか…。

カワイ楽器も2007年頃までは細鍵盤ものを制作していたそうです。

現在はウイスタリアピアノ製作所がオクターブにつき1㎝狭い物を作っている様です。

手が小さくても諦めないでください。

克服出来る方法はあります。

手の小さなピアニスト、結構居ますから。

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