歌舞伎の勘三郎丈曰く
「『型』を持っている人がそれを破るから『型破り』なんだ」
守破離とは、茶道・武道をはじめとし、
芸道・芸術における師弟関係のあり方の1つですが、正にそう思います。
技を忠実に守り、確実に身に付け、最終的には破って離れる。
学んだ事を土台にして自分を投影して表現したいものを作る。
クラシックは『型』を重んじます。
楽譜を忠実に読み、作曲家の意図を汲み取る為に、今、得られるものを学び吸収する。
そして、それが出来たら破れるようになります。
破ってしまってから破り方や場所の間違いに気付くこともあります。
その時はまた『型』に戻ります。
行きつ戻りつしながら少しでも内容を高める為に、ああだこうだと求めます。
型破り
社会生活では中々難しいこの所業
芸術という名の元に出来る世界は、正に人生の糧と言えるのではないでしょうか。