うわべだけで物事が測れないのと同じく、耳馴染みの良い曲でも奥深いものを抱えています。
楽譜に書かれている目で見えるもの以外に沢山含まれています。
小説を読むにあたっても読解力の違いで解釈が様々になるのも稀では無いです。
楽譜についても同じです。
何度も辿っていると見えなかったものが見えて来る、
気づかなかったことに気づける、聞こえなかった音が聞こえて来る。
この先にどんな世界が待っているのだろう…と響きをいろいろ試します。
納得出来る形になると今度は細かな事に気を配れるようになります。
深く練習すると、キャンバスに素敵な絵を描くように気を配って弾く余裕と力が備わって来ます。
この先に描ける世界が“頑張り次第”でいかようにもなると思えることが、
ピアノに向かう背中を押してくれます。
一芸に秀でる とは良く言ったものです。
一つのことを掘り下げることが、人としても懐の引き出しを増やせると信じて学べます。
本当にこの先に待っている世界の為に。