顔のある演奏 〜表情〜

気分が沈んで辛い時、無理にでも笑顔を作るのが良いそうです。

表情筋が動いて気分まで届くそうです。

時々、表情の無い演奏に出会います。

私には顔の無い演奏に思えます。

何が言いたいのか、何を聞いて貰いたいのか分からない。

難しい曲を見事なテクニックで披露してくれてもです。

以前、「ピアニストって何であんなに苦しそうな顔で弾いているの?」

と問われたことがあります。

答えは2通り

•作曲家の意図する苦しみの表現が表情筋にまで及ぶから

•単に演奏が大変過ぎてその大変さがつい顔に出てしまうから(笑)

まあ、後者はそれはそれでけなげで良しです☺️

前者が素敵です、表現している現れだから。

故に、楽しかったり幸せな場面では、きっと口角が上がっているはずです。

どんなに小さな曲でも表すことが大事です。

何が言いたいのか分からない演奏はつまらないです。

「上手だったけど…」では残念。

ただ楽譜通りに弾けるだけで終わりにせず、踏み込んで踏み込んで。

そんなレッスンの出来る時は思わず熱くなります。

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