茶道では、亭主は茶椀の1番美しい正面を飲み手に向かって差し出し、
飲み手は茶椀をくるくると2度回して美しい面を汚さぬようにいただきます。
亭主の心遣いと飲み手の謙虚さが滲み出ていて感心します。
そして、にじり口の狭さは、位の高い人でも頭を下げねば茶室に入ることが出来ないことから、
人の平等さを説いていると言われています。
この心遣いと謙虚さは思いやりに繋がると思えます。
これが人間皆に等しく備わって、人間関係の礎になっていれば
戦いの無い世の中も実現出来るのではとさえ思います。
ですが、残念ながら、生い立ちだったり環境だったり、
国民性、民族性、思想などの違いでそうは行かないのですね。
古来から災害の多い日本がその度に立ち直る理由のうち、世界から称賛されていることの1つに
『災害時の相互協力の素晴らしさ』があります。
思いやりと言う日本の心が生きているからだと思います。
自動販売機・無人売店・農園…
これらが安心して機能していられる日本でありますように
いつまでも。