聴こえない音、見えない色 〜モスキートーン〜

CD、レコード、各々に良さがあって好みも分かれるところです。

ゼルキンやディアヴェルリなど大家の昔の演奏レコードには、虫の音。
グレン・グールドにおいては弾きながら唸り声が入っていたり。

レコード針のプツプツ音や時にはレコード盤の摩耗なのでしょうか、
サーサーなども聞こえたり、デジタルでは無いが故の雑音さえ
音の色合いとして魅力的だったりします。

音といえばモスキートーン

モスキートーンは、20歳代を過ぎると聞こえなくなります。

息子が幼い頃、息子に聞こえるモスキートーンが私には聞こえず
ショックを覚えた事がありました。
が、そういうものだという事がわかってホッ!としたことを思い出しました。

絵画はあまり近くで観るものでは無いです。
飾られた絵を相応の距離を開けてゆったりと鑑賞するのが良いです。
細かい筆のタッチでは無く全体が醸し出すものを観る。

音楽もそうですね。

確かなテクニックと想いに裏打ちされた全体の流れや響きを鑑賞する。
数え切れない数の音符が醸し出す全体を聴く。

実は見えない色や聞こえない音が大事な土台となって作品を作っているのだと。

モスキートーン、聞こえませんがOK

心の目、心の耳  です。

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