演奏の醍醐味は、演奏者にとっても聴衆にとっても生の場にあります。
録音されたものは、食品で言うところの缶詰。
時間の経過と共に過ぎ去って行く演奏。
ある焼物作家さんから言われたことがあります。
「音楽ってある意味良いですね。演奏は時間の経過と共に無くなるでしょ!
画家を始めとして物作りは作品が残るから、昔の作品を見ると恥ずかしい。」
と。
勿論、前に進んでいるから出てくるセリフです。
つまり、時間経過で終わるから純粋芸術なんだそうです。
純粋芸術については他の定義もありますが
全てをその時間にかけて奏でる生演奏について考えるとこの考え方はしっくり来ました。
後からの手直しの効かない生演奏
自分を見せるわけです。理想の演奏が叶えば最高に良いのです。
その為の日々の奮闘があるわけです。