シューマンがクララを想って書いた歌曲、それをリストが見事にピアノ・ソロとして編曲
した曲『献呈』
幾度、練ったでしょうか…
若い頃は愛の曲としてシューマンの恋心に浸っていましたが、
練習を重ねる度に理解が深まり、重なった年齢も手伝って想いも変わってきました。
今は、シューマンの想いにリストを重ね、私の人生も重なり、恋心と言うよりは
全てへの愛に昇華しているように思えます。
そして感謝も表したい。
何をもって「弾けるようになった!」と言えるのかは人それぞれですが、想いを拓せる様になったら本物になって行くのだと思います。
さりとて何だかんだ言っても自分のためのピアノです。
歳を重ねて母を想って再びこの曲を弾き始めたことが、解釈の新たな扉を開けてくれた実感があります。
『献呈』
感謝を捧げます。