時代のフィルターを通して何百年も引き継がれて世に残っている曲の価値は筆舌に尽くし難いものがあります。
例えばショパンの作品
バッハから始まってベートーヴェンから学んだ手法、リストやシューマンからの影響が昇華されています。
バッハが見えてもベートーヴェンが香ってもショパンなのです。
ベートーヴェンの中にバッハが見えてもやはりベートーヴェンなのです。
ラフマニノフやラヴェル、いえ、音楽に限らず全ての創作活動が懸命な学びと歴史の上に花を咲かせています。
作品を理解する時に影響を受けた背景、そして時代のフィルターを通して学べる様になると表現する面白さが格段に上がり深みも増します。
自分の感じ方への自信もつきます。
あるピアニストが
「何百年もの作品を学び理解し後世に繋ぐ責任があるのだから急いで勉強している。」
と言っていたのを聞いたことがありました。
人間の一生
その時間でどこまで……と考えることもありますが、焦らなくても良いのではないか、
終わりの無い勉強
できれば、楽しみながら心に余裕を持って、と思います。
