入門から生徒さんを手ほどきする時、いつも緊張します。
お小さいお子さんの場合には尚更です。
大事な預かりものだからです。
無事を祈りながら能力を最大限に引き出す環境作りという点では子育てと同じ。
こちらの提供する事物が少なからず人生に影響を及ぼすのですから尚更です。
緊張を隠して楽しくレッスンを進め、反応で理解度を判断し次の選択肢を決めつつ運んで行く。
私の子育ては、母として細やかでした。
ただ、相手にはそれは求めませんでした。
細かな事は飲み込み、大筋を俯瞰して深い懐で包むことがモットーでした。
が、しかし日常はバタバタとそうも言っていられず至らぬことだらけでした。
でも、レッスンは日常では無いので、嬉しいことにこれが結構良い感じで出来るのです。
押したり引いたり、引き上げてみたり留めてみたり、時には戻ってみたり。
「お役に立ちたいなあ…」と思いながらレッスン出来る幸せを感じる今日この頃です。