
学生時代に良く恩師が仰っていたこと
「今の人は良いね!
僕達が若い頃は楽譜を手に入れるのも録音したものを聴くことも難しかったから勉強するのに膨大なエネルギーと時間がかかってた。」
だから、
「勿体無いから、沢山勉強しなさい。」と。
なるほど、今は、お手本演奏も個性溢れる演奏も巨匠の演奏も居ながらにして得られます。
外国版楽譜も容易に手に入れられます。
……
インターネットを開けば、立ち所に雑学から専門的なことまで目にする事が出来ます。
しかし、演奏することは知識だけあっても無理です。
まずは、弾けるように練習!
譜面を追う事から始めて、身体に入る迄弾き込み、精神性を奏でる為には、ああだ、こうだと練り、作品のバックグラウンドを勉強し想いも馳せてみる。
そして、自分のものに昇華するまで地道な練習を続けます。
すぐに手に入れられる知識は便利ですが、利便性だけを受け取るのでは無く、意思を持って自分のものに出来れば本物になっていくのかな、と思います。
考えて欲しい
求めて欲しい
調べて欲しい
丁寧な知識が、良い道標になるのだと思います。
