『ルビコン川を渡る』とは、
古代ローマの将軍カエサルが、
ローマ帝国成立に至る一連の流れの中で、この川を渡る決断をした事によって
「後戻りの効かない道へと歩み出す」ことを意味する表現として使われています。
思い返すと、息子が幼い頃の私にとっての大切な発表会。
企画、運営などの準備は、少しずつ時間をかけて出来ることでしたので、
日々の生活やレッスンの中で進めることが出来ました。
が、
本番当日、
前日までにしっかりと段取りは出来ていたものの、
早起きをし、夫と息子の朝食などの日常をこなし、自分の支度をする段階になって
かつて経験したことの無い緊張感に襲われ…。
緊張感の中で支度を済ませて準備の為に一足先にホールへと。
玄関のドアを開け、一歩踏み出す時、
まさに『ルビコン川を渡る』想いで家を出たことを忘れもしません。
細部まで気を配り、何役かこなし、自分も保ち、
会の締めくくりまで責任を持つ道のりに踏み出すことがその想いに繋がりました。
その日に感じた強烈な想いは忘れることもないですし、
後にも先にもそこまでの想いに至ることはないのです。
でも、ふ と思います。
その強烈な想いを味わったことが、自分の成長に繋がったのではないかと。
皆、各々の立場で懸命に日々を送り『ルビコン川を渡る』様な想いも経験されているのでしょう。
そう考えると、全ての人生に乾杯したくなります。
今夜は、そんな想いを肴に一杯です??