リヒテルの3拍目 〜ハンカチの逸話〜

大巨匠・リヒテル

ピアニストのお父様は自己流にピアノを弾き始めた息子に批判的だったそうです。

音階の練習もした事が無い、初めて弾いた曲はショパンのノクターン1番、次がエチュードOp25の5

えっ?えっ?えっ?

え〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!

こんなお話しが残っている程の大天才だったのです。

ピアニストは時としてステージにハンカチを携えます。

手汗や額の汗を拭い、鍵盤🎹を拭き、そっと楽器の端に置きます。

ある時のリヒテル

手汗を拭った途端に、やおらハンカチをピアノの中に投げ入れると直ちにショパンのエチュードOp.10の4を激速で弾いたそうです。

4拍目から始まるエチュードの傑作

さしづめ、この時のリヒテルにとっては、1、2拍で汗を拭きそのハンカチの投げ入れが3拍目だったのですね。

そのステージ映像があるのなら是非鑑賞する機会に恵まれたい✨✨

能力と音楽へのエネルギーを有しながら同時に無骨さも持ち合わせたゆえに苦しんだことも多かったそうです。

政情に振り回されながら激動の中で自分の音楽を貫き通した天才

今となっては神話になりつつあるリヒテル

無骨さ…だけなら、ほんのちょっとだけなら少しはあやかれる?

と思ったりしている今日この頃。

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