例えば、ラフマニノフの フォルテ
例えば、ベートーヴェンの フォルテ
例えば、ショパンの
例えば、シューマン、バルトーク、モーツアルトなどなど……
の違い
演奏に反映させるには多くを学ぶことが不可欠です。
時代背景や楽器の完成度、取り巻く環境、思想や人となり…を。
そして想像力を働かせて勉強を進めて行くと理解が1つずつ深まって行きます。
勿論、多くを聴くことも大事です。
学生の頃、青山三郎先生が、
「今の人達はいいね。知りたいものが直ぐに手に入って。僕達の頃はレコードすらなかなか手に入らなかった。想像力で作り上げるしか無かったからね。」
と静かに微笑みながら仰っていらしたのを思い出しました。
「恵まれているのだからもっと勉強なさい」
と仰りたかったのだ、と凡人の私が気がついたのは大人になってからです。
数日前に心震えるベートーヴェンを聴きました。
凄かった。
命懸けとも思える姿勢に演奏家たる覚悟を感じ、鳥肌が立ちました。
凄みのあるフォルテ、ただ強いだけで無く節度を保ち凝縮した中で最大限に表現する。
ベートーヴェンが喜ぶだろうな、と思える演奏に舌を巻きました。
趣味の域を少しでも越えて勉強したい方は、ぜひこんなことにも考えを及ばせてみるのも面白いと思います。