中学生の頃、音楽を聴くのはレコードでした。
バッハの勉強のために買って貰ったグレン・グールドのLP盤
ん?
ピアノの他に何か聞こえる
えっ?
人の声?
男の人?
歌ってる?
唸りにも似た声はグレン・グールドの正にそれだということを解説欄で知りました。
演奏しながら歌っている。
まさか声に出して…
いろいろな意味で衝撃でした。
後に彼にとってステージから遠ざかったことが音楽追求へのこだわりであったことも知りました。
当然、演奏しながら唸りのように歌うのも、
「こだわりながら録音の世界で本質を求める姿勢」
と思いきや、
実は「他人の評価を気にせず夢中になって弾いている嬉しさ」
と知った時も驚きました。
これもまた天才のなせる技なのですね。