「協奏曲を暗譜で弾いたけど疲れたわ〜
暗譜で演奏なんて若い人だけがやるもんなんだわ」
なんと、これ齢31歳のクララ・シューマンの愚痴です。
そして、暗譜で演奏のスタイルは、リストやクララ本人が始めたというのが通説なので笑っちゃいます。
「リストやクララのせいで!!」と文句を垂れつつ日々の練習に勤しむ人も多いです。
(私も漏れなく😅)
暗譜云々を問われた指揮者クナッパーブッシュは
「私は楽譜が読めるから」と答えた粋な逸話もありますが、実は奏者を見ながらの指揮でも手元の楽譜はちゃんとページをめくっていました。
つまり暗譜していた。
「暗譜を忘れるかも…」という心配はいつもついてまわります。
しかし、暗譜するほど練習することは必要です。もっというとそれからが本当の勉強です。
そして、難所は楽譜を見ているヒマなどありません。
暗譜を忘れる心配が無くなる様に深い練習が必要、ということがわかるようになれば大きく前進です。
本番は怖くもありますが、自分の想いがどれほど出せるかというワクワク感の方が勝るまで勉強です。
だから続けられます。
本番→挑戦→振り返り→次の課題に向かって勉強、の繰り返しが経験のミルフィーユになって演奏を育ててくれます。