ピアノを弾くことの意味は人それぞれですが、共通するのは「良い音を出す」こと。
勿論、メロディ🎵を楽しむ、ハーモニーも、リズムも、自分の可能性も、と楽しみ方は沢山あります。
ですが、楽器としてピアノを選んだのなら、難曲や大曲を弾きこなすのにも初歩の平易な曲を弾くのにも「良い音を求める」ことは欠かせません。
そこに、アコースティックの良さがあります。
電気を通さない良さがあります。
物が落ちても、つたい歩きの赤ちゃんが手を伸ばしても音が出ます。
それこそ猫が歩いても……。
出ちゃうところから音を作る。
だからこそのオンリーワンです。
自分の『ド♩』を作って持って味わう。
指先で弾いてみる、指の腹で弾いてみる、掴んで、離して、肘を使って、腕を使って、肩を楽にして、背中から身体を使って、などなど……
親指で弾くと?
人差し指で弾くと?
ああだこうだして自分の求める音を見つけます。
弾き手だけではなく調律も
「あっ!これ◯◯さんが調律したね」
電気を通した楽器はこうは行きません。
誰が弾いても何が弾いても音色は同じです。
弦や管楽器だけではありません。
叩けばポン!と鳴る鍵盤ですが、音作りは生きている楽器でこそ可能な醍醐味です。