どこにも遊びに行けない 〜重い〜

レッスンには、分厚い楽譜を何冊も持って通いました。

片道2時間の道のりはザラにありましたが、苦にはなりませんでした。

エッホエッホと通い、有り難く教えを乞い、

反省したり時には喜んだりして家路についたものです。

集中した疲れもさることながら、楽譜の余りの重さで寄り道は全く考えられませんでした。

大人になって、コピーで必要なページだけを持参する技を覚えました。

が、重さからは解放されましたが、なんだか違う…

楽譜の紙質、勉強の足跡の手垢、譜めくりで生じた紙の擦れ、よれやしわ

どれも味わい深く一緒に持っていたい気持ちに気づいて、それからは、コピーと楽譜本体を当日のスケジュールに合わせて使い分けることにしました。

最近では、電子楽譜を便利に使う方も散見されますが、私の中ではやはり違う。

かのバックハウスは、楽譜の染みまで暗譜していた、というセピア色の素敵な逸話が好きです。

やっぱり、少々重くても楽譜と共に出掛けます☺️

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